中西清一作曲

日本旋法による管弦楽曲

『吉野ヶ里』
（人々への讃歌）

第一楽章　アダージョ
(作品８）

★音源（MIDI→MP3)

発表：2002年12月7日
(C)：中西　清一

★楽譜（PDF)

★作品ノート

　この作品は2002年11月10日から書き始め，12月5日に脱稿しました。

　第二楽章は以前に作っていたスケッチを基に作成しましたが，他の楽章は今回作成したものです。

　曲の感じからすると，遺跡「吉野ヶ里」よりかはうんと新しいと思われますが，この曲は「吉野ヶ里」そのものをイメージした曲ではなく，副題に「人々への讃歌」とあるように，この遺跡の発掘から保存にかけ尽力された人々への讃歌です。

 名前は示せませんが，早くから遺跡の存在を確信していた歴史学者，そして父の仕事を手伝った息子さん・・・やがては県職員となり，遺跡の保存に奔走された・・・。さらに当時の佐賀県知事の英断。最初は開発を望みながら，発掘調査に協力した村の人々，工事関係者。そういった方々への讃歌としてこの曲を作りました。

　私は「吉野ヶ里」を訪れたことはありません。そして知識もNHKのプロジェクトXを見て知った程度です。私は，遺跡以上に上記の人々に関心をもってしまいました。でもいつかは訪れたいと思っています。

　上記の方々へ，私の気持ちを伝えようがありませんが，ささやかな畏敬の念を込め，この作品を作り，掲載させていただきました。

　下手な作品で申し訳ないのですが，京都の地より，いつか私の気持ちが伝わることを祈りつつ・・・。

2002年12月7日
作者記

（追記）

関心のある方は「吉野ヶ里」に関するホームページを見て下さい。